目次
- 飲食店のホームページを5分で確認するには?
- 飲食店ホームページの9項目チェックリスト
- 1. メニューはPDFではなく、ページに直接載せる
- 2. すべての料理に価格と写真を付ける
- 3. デリバリーやテイクアウトの注文まで1〜2タップにする
- 4. 営業時間と住所をGoogleと完全に一致させる
- 5. 電話番号をタップで発信できるようにする
- 6. モバイル回線でも速く表示されるようにする
- 7. アレルギーと食事制限の情報を料理ごとに載せる
- 8. アプリなしで予約や注文ができるようにする
- 9. 飲食店向けの構造化データを入れて、テストする
- どの項目から直すべき?
- 印刷用の飲食店ホームページ チェックリスト
- よくある質問
- PDFのメニューはSEOに不利ですか?
- Uber Eatsや出前館に出ていても、自店のオンライン注文は必要ですか?
- 飲食店のホームページ制作の費用はいくらですか?
どこで食べるかを、多くの人はスマホで決めています。お店のホームページでPDFのメニューを拡大しないと読めなかったり、営業時間が見つからなかったり、デリバリーの有無を電話で聞くしかなかったりすると、検索結果の次のお店に流れてしまいがちです。
ただ、飲食店のホームページで見かける問題は、ほとんどが同じ9つのどれかです。どれも自分のスマホで30秒ほどで確認でき、直すのにそれほど費用がかからないものが大半です。
私は、オンライン注文や予約に対応した飲食店のホームページを制作しています。自店のサイトでデリバリーとテイクアウトの注文を受けている横浜のインド料理店Akbarや、日光・河口湖・沖縄に店舗があるTajなどです。この記事の内容は、オーナーさんからサイトの見直しを頼まれたときに、私が最初に確認していることです。
この記事のポイント
- メニュー、価格、営業時間、電話番号は、PDFや写真ではなくページ上のテキストで載せる。
- トップページから注文や予約まで1〜2タップ。アプリのダウンロードは求めない。
- サイトの営業時間と住所は、Googleビジネスプロフィールと完全に一致させる。
- アレルギーや食事制限の情報は、メニューから1クリック以内に。
- 飲食店向けの構造化データで、これらを検索エンジンに伝える。必ずテストする。
飲食店のホームページを5分で確認するには?
パソコンではなくスマホを使い、Wi-Fiを切ってシークレットタブを開き、初めてのお客さまと同じように店名で検索します。下の9項目に「はい」か「いいえ」で答え、最後の表でチェックを付けてください。
飲食店ホームページの9項目チェックリスト
1. メニューはPDFではなく、ページに直接載せる
なぜ大事か:PDFのメニューはスマホでは拡大しないと読めず、直すたびにファイル全体を作り直すので、内容が古くなりがちです。紙のメニューを撮った写真はさらに不利で、検索エンジンや読み上げソフトにとってはただの画像です。
30秒チェック:スマホでメニューを開きます。ファイルがダウンロードされたり、価格を読むのに拡大が必要だったりしたら要改善です。料理名を指で選択できなければ、それは画像です。
理想の状態:カテゴリごとに分かれた普通のウェブページで、拡大せずに読め、スタッフが自分で更新できること。Akbarでは、料理、価格、写真、オプション、売り切れ表示をスタッフが管理画面から編集しています。
2. すべての料理に価格と写真を付ける
なぜ大事か:価格がないと、お客さまは値段を想像するしかなく、それが注文をためらう理由になります。写真は、名前だけではわからない料理の「これは何?」に答えてくれます。
30秒チェック:料理を10品ほどスクロールして見ます。価格のないもの、暗い写真やぼやけた写真は、直すリストに入れます。
理想の状態:料理名、短い説明、価格、明るい写真がそろい、タブやカテゴリで分かれていること。Tajでは3店舗すべてのメニューに写真と価格があり、検索やカテゴリで探せます。メニューはお店自身のメニューデータから作っているので、サイトと厨房で内容が食い違いません。
3. デリバリーやテイクアウトの注文まで1〜2タップにする
なぜ大事か:お腹がすいている人は、今すぐ注文したいものです。「カートに入れる」ボタンまでの画面が1つ増えるたびに、あきらめてUber Eatsや出前館を開くきっかけが増えます。
30秒チェック:トップページから、デリバリーかテイクアウトを選んで料理をカートに入れるまで、何タップかかるか数えます。3タップ以上かかる、または店名と違う外部サイトに飛ばされるなら要改善です。
理想の状態:どのページにも上部に「オンライン注文」ボタンがあること。Akbarでは、デリバリーかテイクアウトをワンタップで選び、メニューをすべて見て、受け取り時間は注文時に選べます。自店のサイトで受けた注文にはデリバリーアプリの手数料もかかりません。数字はオンライン注文が元を取れる理由で詳しく計算しています。
4. 営業時間と住所をGoogleと完全に一致させる
なぜ大事か:お客さまは、ホームページより先にGoogleマップのビジネスプロフィールを見ることがよくあります。両方の情報が違うと、閉まっているお店の前で待たせることになりかねません。Googleのヘルプページも、情報が正確でないと関連する検索にプロフィールが表示されない場合があると説明しています。
30秒チェック:Googleマップのお店の情報とホームページを並べて、住所、電話番号、曜日ごとの営業時間、祝日や年末年始の営業時間を比べます。食べログなど、ほかに載せているサイトもあわせて確認すると安心です。
理想の状態:営業時間、住所、電話番号をフッターとアクセスページにテキストで載せ、Googleと同じにすること。Tajでは店舗ごとにページがあり、住所、電話番号、アクセス、予約ボタンがそろっています。Akbarでは、ランチセットはランチの時間だけ表示され、日本の祝日も自動で確認して、実際の営業に合わせています。
5. 電話番号をタップで発信できるようにする
なぜ大事か:団体の相談やアレルギーの確認など、電話したい人は必ずいます。ただの文字の番号はコピーが必要ですが、リンクになっていればワンタップで発信できます。
30秒チェック:サイト上の電話番号をタップします。何も起きなければ、リンクになっていません。
理想の状態:すべてのページのヘッダーかフッターに、指で押しやすい大きさのtel:リンクがあること。ウェブアクセシビリティの基準であるWCAG 2.2では、タップする対象の最小サイズを24×24 CSSピクセルとしています。ただし、注文の手段を電話だけにはしないこと。自店の注文サイトができる前のAkbarでは、注文を受けるために誰かが電話のそばにいる必要がありました。
6. モバイル回線でも速く表示されるようにする
なぜ大事か:お店は移動中に探されることが多く、メニューの表示が遅いと離れていかれます。原因の多くは、サイズの大きすぎる写真です。
30秒チェック:GoogleのPageSpeed InsightsにメニューページのURLを入れ、モバイルの結果を見ます。
理想の状態:GoogleのCore Web Vitalsの目標は、メインの内容が2.5秒以内に表示される(LCP)、タップへの反応が200ミリ秒以内(INP)、読み込み中にレイアウトがずれない(CLSが0.1以下)の3つです。料理の写真はスマホ向けのサイズに縮め、カメラから直接ではなくWebPなどの形式で載せます。
7. アレルギーと食事制限の情報を料理ごとに載せる
なぜ大事か:アレルギーのある人にとっては、注文できるかどうかがここで決まります。日本では、アレルギー表示の義務は容器包装された加工食品が対象で、外食のメニューは義務の対象外ですが、情報提供はお店の判断に任されています。英国の食品基準庁(FSA)は、14品目のアレルゲンを使っていれば客に伝えることを義務づけ、オンライン注文では注文前と配達時の両方で書面の情報を用意するよう勧めています。
30秒チェック:ナッツや乳を使った料理を1つ選び、それがサイト上で1クリックでわかるか確かめます。ヴィーガンの料理をすべて探せるかも試します。
理想の状態:料理ごとにハラール、ヴィーガン、ベジタリアンなどの表示があり、それで絞り込めること。アレルギー情報はメニュー上か、FSAの言葉を借りれば「1クリック以内」に置きます。Tajはすべての料理がハラールで、ワンタップでベジタリアンやヴィーガンに絞り込め、どの料理にも1〜5の辛さが表示されます。
8. アプリなしで予約や注文ができるようにする
なぜ大事か:初めてのお客さまに、1回の食事のためにアプリを入れてもらうのはハードルが高く、そこでやめてしまう人も少なくありません。
30秒チェック:シークレットタブで、席の予約と注文を試します。アプリのダウンロード、会員登録、別サイトへの移動を求められた回数を数えます。
理想の状態:予約も注文もブラウザだけで完了し、登録があっても短いこと。Akbarでは、初回だけSMSのコードで電話番号を確認し、その後は電話番号とパスワードでログインします。Tajは最大50名までオンラインで予約でき、ツアー団体向けの専用フォームもあります。常連さん向けに自店の注文アプリを用意するのも有効ですが、それは追加の入り口であって、唯一の入り口にしないことです。
9. 飲食店向けの構造化データを入れて、テストする
なぜ大事か:構造化データ(多くはJSON-LD)は、店名、住所、営業時間、料理のジャンル、メニューといった、ページにすでに書いてある内容を、決まった形式で検索エンジンに伝えるものです。Googleのローカルビジネスのドキュメントは、できるだけ具体的な業種を使うよう求めていて、その例としてRestaurantを挙げています。
30秒チェック:Googleのリッチリザルト テストと、validator.schema.orgのSchema Markup ValidatorにトップページのURLを入れます。RestaurantやLocalBusinessが見つからなければ、入っていません。
理想の状態:Googleのドキュメントでは、nameとaddressが必須で、telephone、url、openingHoursSpecification、servesCuisine、priceRange、geo、menu(メニューページのURL)が推奨です。schema.orgには、セクションや料理まで記述できるMenu型もあり、hasMenuでつなぎます(hasMenuはmenuに代わるプロパティです)。Googleはメニューのリッチリザルトを説明していないので、ここは順位対策ではなく、情報をそろえるためと考えてください。いちばん大事なのは、ページの内容やGoogleのプロフィールと一致していることです。
どの項目から直すべき?
時間が半日しかないなら、テキストのメニュー(1)、Googleと一致する営業時間(4)、タップで電話(5)の3つから。どれもすぐ直せて、メニューを見る前にお客さまが離れていくのを防げます。
注文と予約(3と8)は準備に時間がかかりますが、注文がどこから来るかを変えてくれます。構造化データ(9)は最後で大丈夫です。すでにある情報を説明するものだからです。飲食店に限らずサイト全体を見たい場合は、無料のウェブサイト診断スコアカードで、デザイン、ナビゲーション、SEOの基本、モバイル表示を数分で採点できます。
印刷用の飲食店ホームページ チェックリスト
| 項目 | 30秒チェック | 済み |
|---|---|---|
| 1. メニューはPDFではなくページに | 拡大せずに料理名を選択できる? | ☐ |
| 2. すべての料理に価格と写真 | 10品続けて両方そろっている? | ☐ |
| 3. 注文まで1〜2タップ | トップからカートまで2タップ以内? | ☐ |
| 4. 営業時間と住所がGoogleと一致 | 住所、電話、祝日も含めた営業時間が同じ? | ☐ |
| 5. タップで電話 | 番号をタップすると発信できる? | ☐ |
| 6. モバイル回線でも速い | PageSpeed Insightsのモバイルで、LCPが2.5秒以内? | ☐ |
| 7. アレルギーと食事制限の表示 | メニューから1クリック以内でわかる? | ☐ |
| 8. アプリなしで予約・注文 | ブラウザだけで注文を完了できる? | ☐ |
| 9. 飲食店向けの構造化データ | リッチリザルト テストで検出され、エラーがない? | ☐ |
このページを印刷するか、表をコピーして使ってください。チェックが付かなかった行が、そのまま改善リストになります。
よくある質問
PDFのメニューはSEOに不利ですか?
GoogleはPDFの文字も読めますが、メニューがページではなく別ファイルになり、スキャンしたメニューはただの画像で、どちらもスマホでは読みにくくなります。ウェブページとして書いたメニューのほうが、お客さまにも検索エンジンにも向いています。
Uber Eatsや出前館に出ていても、自店のオンライン注文は必要ですか?
アプリをやめる必要はありません。新規のお客さま向けにアプリを続けながら、常連さんには直接注文する理由を用意するお店も多くあります。Urban Tadkaでは、自店のサイトから注文すると15%オフです。
飲食店のホームページ制作の費用はいくらですか?
必要な機能によって変わります。メニューと営業時間だけのサイトと、注文や決済まであるサイトでは規模がまったく違います。無料のホームページ費用シミュレーターでおおよその金額がわかり、どのプロジェクトも着手前に書面で固定見積もりをお出しします。
メニュー、注文、予約をお店のサイトでまとめたい方は、飲食店のホームページ制作についてご覧ください。